港区 白金高輪の心療内科・精神科|白金メンタルクリニックの一言日記

白金メンタルクリニック

一言日記 心の医者が読み解く今日の世相

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一言日記~ 心の医者が読み解く今日の世相 ~

(2017年4月17日 10:06)どうぞいじめないでください

どうぞ、いじめないでください

星霜三年。クリニック開院以来、三年が経ちました。インタビューレポートを読み返しながら静かに振り返ってみると、社会の加速についていけない自らの無能に、喩えようのない寂しさを覚えます。

当院は確かにメンタルクリニックです。しかし、ご相談に来られる方の大半が、いわゆる精神科に指摘する疾病域になく、ソーシャル領域に範疇するものです。様々なご苦心の相談も、いわゆる外因によって追い詰められその呪縛より離脱できないため、緊張、怒り・自責・後悔を繰り返し、不眠を初めとする様々な心身変調をきたします。

 お話を伺う私たちも、本当に身に詰まされ、時には怒りすら覚えます。あなたプロでしょうといわれても、人様の心にプロの姿勢は不敬でしょう。私に其れはできません。唯一できることは一切を白紙でお聞きすることだけです。

 時として深夜1時2時までお話を伺い、其の方の状況によっては、翌朝までお泊めし、コンビに弁当も一緒に食べて、大病院へと送り出します。また、問題によっては、弁護士をご紹介して根源の解決に臨みます。たとえ医療人としてタブーと非難されても、それしか方法がなければ敢えて其れを選ばざるを得ません。そんな3年の毎日でした。医者はもうかるだろう。病院経営は金になる。精神科に行くと騙され薬漬けにされて殺される!社会にそんな言葉あるゆえに、苦悩と、いじめは厳然として生き続けます。

●お薬は効くのですか?
精神医学に掲げられる精神疾患なら、さもあらんでしょう。しかし、大半の方は、幻覚、妄想、能面化の所見はなく、むしろ今の苦衷にどう向き合うべきかを訴えてこられます。当然、精神疾患ではないので、結局は精神心理臨床で臨むわけですが、既に来院された時点で、非常に深刻な状況を思わせる方も多く、これではどんなアドバイスも効を奏しません。

 従って、やむを得ない場合、先ずは、お薬をして生理的アプローチを加え、お気持ちを鎮め、憤怒と悲観を納めて頂くことで、聞く耳の余裕を取り戻すため、已む無く第一診の診療をして処方対応に踏み切ります。お薬が効いてくると、聞く耳が戻ってきます。そこで始めて、解決に向けたご相談ができる様になってくるわけです。

● みっつのどうぞ
これを読んで下さる方に私どもよりお願いがございます。
      どうぞいじめないでください!
お勤めの方も、経営をされる方も、学生さんも、また公務に立ち、政治、法律や民主福利の一翼を担う方、既にご家族の柱となられお子様と向かい合っている方にいたるまで、私どもは、どうぞいじめないでくださいと申し上げます。自分は叱咤激励のつもりでも、その方々は悔し涙に嗚咽をこらえながら貴方に従わざるを得ない事実が見えますか?たった小さな一点ですが、少し心を傾けていただけるなら、心の苦しみや、ご不幸も激減するでしょう。
大分以前の記事で恐縮です。ありがとう、すみません、どうぞの運動。(確か神戸市長原口忠次郎氏提唱?)
 政治の先駆者は、既に其の身をして今日が来るを予言されていたのでしょう。今、其の言葉が重くのしかかっています。

●こまったらいつでもお訪ねください
今の三年を振り返るとき、メンタルクリニックは、既に精神科といった一医学を越え、全てを包括したソーシャルクリニックへの変遷期。
メンタルではなくソーシャルの時代です。辛いときは、近くの友人より、不知の他人のアドバイス!怪訝な論理ですが、利害関係がない故に、効を奏することもあると信じます。

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