港区 白金高輪の心療内科・精神科|白金メンタルクリニックの一言日記

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一言日記 心の医者が読み解く今日の世相

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一言日記~ 心の医者が読み解く今日の世相 ~

(2018年1月5日 12:00)神社の惨劇と負のスパイラル1

昨年の暮れ、都内の某神社様にて前代未聞の惨劇が発生しました。

 マスコミの諸説は世を乱舞し、全国民に知れ渡るところとなりました。私共には報道の真否を含め、事実はわかりません。ただ、人の耳はかくも軽くなったかと感じます。何かトラブルがあると、著名であればあるほど個々の方の過去や行状を掘り起こし、衆目に晒しては、代価を得て生活をし、これに呼応した国民は、そろって好奇や批難の話題にする。どう考えても貧相にしか感じません。

著名な芸能人がトラブルを起こすと、その親兄弟までカメラの前に立たされ謝罪させられることを見てもわかるとおり、お亡くなりになられた方にまで、失笑、好奇が追いかけてくる。そんな風潮は、ほんとうに、いびつに歪んで見苦しく、精神的にバランスを崩してしまわれる方が増えている様も、自らの道徳興廃が招いた結果で、受命の理ともいえるでしょう。

もし、日本人の美徳、心のモラルが満ちているなら、死してその棺まで鎖に縛る必要はないということです。

 大先輩の話ですが、昔は、殴り合いの喧嘩になっても、翌日にはケロッとして、互いに酒を酌み交わす。そんな人もいたと聞きます。
今は、大変な事件になってしまい、職場や学校を追われるのは必定です。ここに見えるのは、良い悪いではなく、よく諭し指導し、自ずから悔悟へと気付かせる心の豊かさです。また、それを受け入れる理解力も豊かさの顕れでしょう。それが失われた現代では、秩序を盾に、どうしても意趣返しへと進んでしまう。

 さて、かの不幸な出来事のあった神社に行ってみました。すると鏡があります。ふと静かに考えてみると、何も宗教的モニュメントや崇拝物ではないことに気がつきます。そう、どこのお家にも夫々の趣向をこらした鏡があるものです。

加えて、鏡の文化は世界中に満ちあふれています。そこで古事記に目を移すと、天照大神はこれを以って自照せよと伝えたことが書かれています。古事記は其の編纂された時代以前の事柄を書綴っているので、其の時代に世界中に鏡があったかと言えば、トルコ、中国、ギリシャを含めた中東の富裕層ぐらいでしょう。いわば、本当の神様はそこに映る自分であり、なるほど、世界中あちらこちらに鏡があるのもうなずけます。宗教設備の其れを超えて日常の自分を映す道具として鏡があります。そして、個人が望むと臨まざるとに係らず、自らを映しては、そのみだしなみを整えるようになっています。このような神話を考えると鏡は単に、おしゃれの道具じゃありません。また鏡の奥に神様なく映る自分が神様です。今日一日、どんな顔をしているのか?どんな髪型で人と接するのか。ブラウスやネクタイ、背広は清潔か?化粧に華美はないか。私たちは、そのように毎日、自らを自照することで、日々が清潔で優しくなるよう修行しているといっても過言ではありません。カガミからガを取れば神です。貴方の衣服、顔色、化粧が、人をして不快のないよう映し出されるなら、貴方は今日一日神様でしょう。

人は、疲れたり、少しパッとしないとき、顔を洗うとすっきりするものです。そんな場所にこそ、誰が定めたか鏡があるものです。日本では公衆トイレの手洗い場にも鏡があります。洗うところ、きれいにするところには必ずと云って良いほど鏡があるものです。

もし、貴方に、悲観や憤怒、焦りの自分があれば、口を漱ぎ、顔を洗い、服を改めるなど、鏡の前で、みにくい部分を整えなおしてみましょう。この道理は古事記以前の古代人により、禍いを取り除くバロメーターとして、映して洗うという方法で伝えられて来ました。

今では、世界中どこにいっても鏡は必ず身近な場所にあります。喧騒な表情の時こそ自らの行いを律し、また注意を謀るべきです。人相と服装の改めにより、人との摩擦は必ず緩和されます。鏡の前に立つこと。それは、その人の今の心理をあらわしているからです。

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