港区 白金高輪の心療内科・精神科|白金メンタルクリニックの一言日記

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一言日記 心の医者が読み解く今日の世相

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一言日記~ 心の医者が読み解く今日の世相 ~

(2018年1月5日 13:20)神社の惨劇と負のスパイラル2

初詣
 さて、不幸な出来事に見舞われた神社様ですが、例年に比べても初詣の参拝が激減し、近隣の商店は困り果てていると書いています。縁起をかつぐ民族である以上 何とも言えない部分もあるのですが、心の豊かさという視点からみると果たして、本当に縁起がわるいのでしょうか?まず、貴方はどなたにお参りするのですか?自ずと答えが出てくる筈です。神社仏閣は言うに及ばず、また洋の東西を問わず、人が管理する施設で血が流れるのは歴史が物語っています。無論、惨劇を当然視する意味ではありません。むしろ、お参りする心をどこに向けるのか?心に向かい合う医師なら其のように問いかけるでしょう。少し歴史に触れてみましょう。王政復古と天皇新政を奉戴し新政府樹立に向け、官軍に組し幕府軍に斬り込んだ神職斬込隊は有名です。眼を洋に馳せば天主教の十字軍もこれまたしかりでしょう。先の大戦にあって、江東区は最も被害を受けた地域の一つで、大勢の方が落命されました。

 無論社寺仏閣も例外ではありません。敗戦による憤慨と悲観から神社を自尽の場所とされた方もいると伺います。
この様に言及していけば行く先々全てが縁起が悪く、どこも歩けなくなってしまいます。そんな昔のこと知らないよ。今、自分の行く場所のこと言っているんだよ。

 然し、これには少し訂正が必要です。まず神仏が鎮まる場所が、人によって穢されても、神仏が穢れ縁起が悪いという思想はありません。これが心の肝どころです。

日本人の心のバロメーター
 私も初詣に行きました。そこには何組かの方々が、本殿に登殿されご祈祷を受けられていました。

 この方々に取っては縁起云々は全く無縁で、ただただ、去年一年の感謝と今年一年を怠りなく生きて行く。そんな、お誓いのもとに、ご祈祷を受けられていると存じます。いわゆる、お鎮まりになっている神様と真っ直ぐに向き合っているお姿で、縁起も、穢れもなく、純粋という最も浄いお姿でしょう。

 従って、人の犯した穢れも、神仏の清浄を犯すことはできません。ゆえに、縁起が悪いのお考えが先立つなら、お参りするから、ご利益を下さい。ご奉納するから、家内安全無病息災にしてください。それでは、神仏に駆け引きを求めているだけで商行為と何らかわりありません。だから、参拝される方がガラガラなのです。今の私たちの心をみる、これほど確かなバロメーターはありません。

 さて、心を解き放つことは精神医学の根本です。全てに拘れば、苦悩といさかい、万病が訪れます。社寺仏閣へのお参り!貴方はいったい、どなたに向かい合うのですか?神仏ですか?それとも人ですか?縁起ですか?神仏は、そこを治める人の行為によって穢れたり、清浄になったりするほど低級な存在ではないと信じます。神仏が存在するか否かの論議以前に、まずこだわらない広い心をお薦めするのが精神医療の本旨であり、それこそが、神仏の恵みと健康長寿であることも偉大な科学(神学)と信じます。

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