港区 白金高輪の心療内科・精神科|白金メンタルクリニックの一言日記

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一言日記 心の医者が読み解く今日の世相

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一言日記~ 心の医者が読み解く今日の世相 ~

(2018年2月11日 17:49)善意の虐待 辛い想いを耐え忍んで

善意の虐待
 最近の若い方のご相談に、ふさぎこみや無気力、帰宅恐怖、学校恐怖といった事柄が肩上がりをみせています。其の共通には、いずれも小学生のころは天真爛漫だった方が多いことです。まして大学受験前になると心身共に様々な現象がおきてきます。
そこで漢字の古儀を見てみましょう。勉強と書いて無理強いと言います。学問と書いて我苦悶とも揶揄します。このような意味を知らない父兄は、高校受験や大学受験前に差しかかるや、何でそんなに身体が弱いんだ、何でそんな成績しか取れないのだと攻め立てます。ある程度、責め終わると今度は、お父さんお母さんは貴方のためにこんな努力をしている、こんなにお金をだしている。どこにこんな幸せな子供がいるんだと、今度は諭しにかかります。飴と鞭の皮算用でしょう。かたや当のご本人にしてみたら辛さこの上ありません。片道1時間半以上もかけて学校に通う方もいます。放課後は塾や予備校がまっています。くたくたになって帰宅しても身体を休める暇はありません。今度は宿題や予習がまっています。やがて風邪を引いても、熱が出ていても感覚が鈍って来るため、その辛さすら鈍磨し意味不明の寒さに震えながら机に向います。時折、大声で叫びたくなったり、布団を抱いて丸まってしまいたくなったりしますが、それは許されません。親は重ねてたたみかけるように言います。貴方は幸せよ。誰が、こんなに貴方の事を思っているの。こんなに貴方のために努力しているの。これが正論を利用したモラルハラスメントであることに親は気付きません。このような励ましが既に虐待や暴力の域にあることなど全く理解できません。正論故に子供は親に従います。そして寒い日も暑い日も毎日、苦悶を抱えつつ、それを訴えることすらできず日を過ごします。

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