港区 白金高輪の心療内科・精神科|白金メンタルクリニックの一言日記

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一言日記~ 心の医者が読み解く今日の世相 ~

(2020年8月9日 08:57)地震と避難

地震と避難(昼間)
ここでは震度や規模を外し、まず人が立つことの出来ない状況と其の避難について説明します。地震はその大半が徐波の後に激震と続きますが、南海プレートでは突然激震が襲い、その震復も激震を上回る場合があるので注意が必要です。下記は自ら出来る範囲での安全確保を書き下してみました。

1、避難と危険性
建物と倒壊を恐れ外に非難すると、ひずみ破断により無数のガラスが襲います。また昼夜間を問わず、大気に乗ってあたかも糸の切れた凧やベニヤ板の如く、舞いながら水平、垂直へと落下してきます。これは高層物から数十メートル離れても水平に飛来してきた場合、ガラスなので肉眼では見ることはできず回避もできません。オフイス機器も降って来ますので安易に飛び出すことは禁物です。

※対応、机の下云々は一時的防御のマニュアルでしかありません。もし建物で一番丈夫な場所はというと誰も其れを担保できません。敢えてチャレンジするなら非常階段と最も太い基礎柱ということになります。従って先ず激震が静まった段階で屋上に避難する様心がけて下さい。事情が判明するまで、絶対に避難場所や広場に行かないで下さい。また建物の管理者は屋上避難口の鍵を常に解錠。加えて若干の隙間を作っておくことが求められます。ホテル代払わないで逃げる人がいる。泥棒が入る 飛び降り自殺防止から施錠しているという道理は通用しません。まず消防法違反です。仮に其の様なことがあっても法律は消防法に加え民法に述べる善意無過失で貴方に責任はありません。非常口は常に無施錠が鉄則です。

2、避難所
避難者の安全確認から広場・公園・グラウンドに指定避難所とされている自治体を多くみかけます。しかし自治体指定を絶対に鵜呑みにせず自ら其の標高と海面位置をハザードマップやグーグルアースで確認し指定避難所が波高30m以上が確保されているか確認して下さい(福島の教訓)
●重ねるハザードマップ  https://disaportal.gsi.go.jp/
そこで広報による津波を10mと仮定してみましょう。それは海岸沖の波高であり市内に流れ込む時は、その地形と濁流が干渉し概ね+5m以上は確実で、ちなみに木造平屋~二階建てなら1mの水位で流されることもあります。

3、屋上及び避難階段の設備
笛・懐中電灯・簡易ロープなど、数え上げれば限りがありません。ただ笛・懐中電灯・簡易ハシゴ(アルミ巻き・の適宜寸法)は必須です。近隣の屋上に避難された方の救助補助や安否確認。また救助支援の合図ともなるので最も簡易で至便な方法です。

4、日常のイメージ
 居宅を含め通勤、通学の通路を常に観察、近くの高層建築物を確認して下さい。若しここにいた場合はといった予めイメージトレーニングを重ねて置く訓練こそ多くの命を救うポイントでしょう。イメージトレーニングを逸すると、マニュアル(防災訓練等)以外の想定に見舞われたとき、心因性硬直(フリーズの状態)を引き起こすからです。また地震は津波を伴うという意識は常に心に留めて下さい。

●笛や簡易フラッシュライト(100均ショップで可)の個人携帯をお勧めします。これらは災害避難時に多面的応用が可能となります。

5、通信系統寸断と心構え
まず災害時ではあらゆるインフラの寸断に加え、通信系等も完全にダウンします。また残された回線も通信制限がかかり、消防、自衛隊、警察、救急などに優先的に割り当てられることから少なくとも3日~7日は通信不能となります。もし貴方が、あわてて携帯や電話をすれば却って通信の輻輳を招き、回線復旧の遅延を招くばかりか、数少ない救助回線にも重大な弊害を与えかねません。

大切なのは、最初から通信ダウンはあたりまえと言った達観視で臨むことです。ここでいう達観とは現状理解と受容を指します。携帯が通じない!家族に連絡が取れないと大声で口に出さないで下さい。かえって自らの心に負のリズミングが発生。更なる不安を煽り、これを聞いた他人へに不安が伝播し 無用な騒擾を引き起こしかねず、混乱による多重架電で輻輳が加速。救助活動に更なる困難をきたしてしまいます。まずはモバイルを見て圏外になっていたら、何も言わないこと。その様な冷静さこそ貴方を救い周囲を救います。

6、あらかじめの話し合い
これらに備え連絡手段が必要な場合、家族・友人・職場・学校などと予め話し合っておきましょう。油性マジックとA4程度の紙は携帯に邪魔にはなりません。予め話し合いをして置いた場所に貼り、その安否を知らせるのも一助です。

 ただし激震災害では火災と津波を伴うため、最初から落ち合う場所を3日後7日後と決め自身の安全確保を優先しましょう。もし指定した場所に遭遇できなくとも其の場所に安否貼付けの対応ができれば、不安は残るものの少なくとも心の落ち着きは全く違います。

厳重注意(心のポケットに陥ないで)
 さて災害時、テレビや其の他から流れる行政情報は、今の現状を伝え避難参考の一助としているだけで、
即ち、貴方が今いる現況を伝えているわけでは有りません。ここにも心のポケットが存在します。
まず災害情報は数秒ごとに変わります。従って情報の盲信は取り返しのつかない事態を招きます。これは先の仙台宮城沖地震でも実証されていることで、まずは政府発信の情報を基に自らの智恵と検証を働かすことでしょう。唯一は先人のご不幸に習う。いわく先の仙台宮城沖地震を常に検証し、今もし何かが起きたらというイメージトレーニングを欠かさないことです(youtube等の動画はよい検証比較例です)リスクラーニングの原則といいます。

 冒頭にも述べましたが指定避難場所と海抜の検証は特に大切です。何故なら指定避難場所に避難し罹災した事実は枚挙にいとまがないからです。指定避難所は助かる場所と勘違いすることこそ心のポケットと理解して下さい。

 私たちは秩序を大切にします。しかし秩序に従って罹災を拡大することは事実です。何故なら災害の基本は人知を超えているからで、そこに秩序の入る余地はありません。ただ冷静な判断だけが貴方を救います。

 そこで常に通勤通学の車中にあっても適切な避難場所の有無に気を配る習慣を身につけましょう。
ここから何分で行けるか。道中、どんな障害物や危険物があるか。また見つけた避難場所がオートロックマンションの場合、非常口を確認。これを乗り越えて屋上に避難できるかなどの下見も必要でしょう。次回は家庭及び建造物内被災について述べてみたいと思います。

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